オンラインゲーム「ファイナルファンタジー(FF)14」。「プレイステーション(PS)」シリーズやパソコン(PC)向けで、2013年にサービスを開始。累計登録アカウント数は21年12月2日までに2500万を突破している。
ただゲームのログイン時に混雑が生じているため、現在は出荷・販売を一時停止中だ。一方、アマゾンなどのECサイトでは、過去に発売された同作の中古品や高額出品が出回っている。
サーバー用機材不足も
FF14には「新生エオルゼア」や「暁月のフィナーレ」など、複数のバージョンや拡張版が存在し、各拡張版にはゲーム内の新要素が追加される。
FF14公式サイト12月16日の発表によると、最新拡張版「暁月のフィナーレ」で12月3日の「アーリーアクセス」(早期プレー)の開始後、ゲームへのログイン時に大きな混雑が継続して発生。長時間のログイン待ちが起きたという。また新型コロナウイルス禍の影響による半導体の生産数低下などを背景に、サーバー用機材の不足も出ているとのこと。
FF14には「物理パッケージ版」と、オンラインで購入できる「ダウンロード版」、あるいはゲームをダウンロードして無料で始められるフリートライアル版(体験版)が存在する。最新の拡張版「暁月のフィナーレ」では、ダウンロード版のみが販売されてきた。
ユーザーのプレーが集中し、サーバーの許容量を超えたことから、フリートライアル版の登録受付や、パッケージ版・ダウンロード版の出荷・販売の一時停止を16日に発表した。
J-CASTトレンドが12月23日にインターネット上を調べると、過去に出荷された「FF14」ソフトのパッケージ版が中古で売られていたり、高額で転売されたりしている。PS4用の「コンプリートパック(新生エオルゼア~漆黒のヴィランズ)」というパッケージソフトは、アマゾンでは中古だと1万2800円で1点出品されている。
アマゾンの同ソフトは状態が「新品」とされているものだと、1万9800円(税込・以下同)、2万9800円という高値で1点ずつ売られている。元々の定価は6380円だ。パッケージ版には「プロダクトコード」や「レジストレーションコード」という文字列が、マニュアル書などに印刷・同梱されている。ゲームを開始するには、このコードが必要だ。中古や転売品を買っても、プレーができるのか分からない。
パッケージにコードが同梱
スクウェア・エニックスに取材した。今から「FF14」を始めるとしたら、基本的には「フリートライアル」「スターターパック」「コンプリートパック」「コンプリートパック コレクターズエディション」のどれかを新たに購入、あるいは利用する必要があるという。現在は、基本的にダウンロード版を販売ルートとしているが、上述通りその配信は一時停止中だ。
担当者によると、過去に流通していたパッケージ版を未使用で所有している場合、同梱のコードをPCやPSのゲーム配信サービスなどで入力すれば現在もプレーできるという。ただし、コードは一度しか使用できず、再発行もできない。
「公式ストアや正規の流通で購入されたもの以外については、内容は保証できません」
中古で購入した「FF14」パッケージに同梱されているコードが使用済みであれば、ゲームがプレーできない可能性があるのだ。ツイッター上では「中古で買っても大丈夫なの?」と不安げなユーザーもみられる。