中国では「国産ブランド」
これらの日本国内の受賞テーマや商品などは、すでによく知られているものが多い。では外国では何が人気だったのか。日経新聞は2021年12月22日、「アジア これがヒット」という特集を掲載している。
それによると、中国の1位は「国産ブランド」。ワインや化粧品でも国産人気が高まり、乗用車も国産のシェアが50%に迫っている。2位は「紅色旅行」。7月に中国共産党の創設100周年だったことで、その「聖地巡り」がブームになったのだという。3位は「ユニバーサルスタジオ北京」の開業。
一方、台湾では1位は東京五輪のバドミントンで、「宿敵」中国を破った感動の関連グッズ。金メダル獲得の瞬間をプリントした交通カードなどが売れたという。2位は台湾一周自転車旅行。3位には再び中国関連で、清が台湾を支配した当時の暗い過去を取り上げた歴史ドラマ。台湾人のアイデンティティーに突き刺さったという。中国のベストスリーに台湾関係は出てこないが、台湾は3つのうち2つ。今日の両国関係を象徴するような「21年のトレンド」だ。
韓国の1位はドラマ「イカゲーム」。ネットフリックスで9月から配信され歴代最多ヒットに。韓国エンタメの強さを改めて見せつけた。2位は、小型SUV「キャスパー」。現代自動車が9月に販売して爆発的に売れている。3位は、「李健煕コレクション」。サムスン電子元会長が収集した美術品が一般公開され見物客が詰め掛けたそうだ。