「末っ子感」があって、親しみやすい
フォロワーに「シブヤちゃん」と愛称で呼ばれ、親しまれているアカウント。だが、「最初は、敬語やビジネスマナーを意識しすぎて、フォロワーとどう交流していいかわからなかった」。そこで、イラストが得意な点を生かし、他社や一般ユーザーのツイッターアイコンを描いて話すきっかけにした。親しくなるにつれ、ツイッターでの振る舞い方がわかってきたという。
親交のある他社ツイッター担当者からは、「『甘え上手、頼り上手の末っ子感』がツイートに滲んでいる」と評されたそうだ。
「就業時間内に頂いたリプライは出来るだけ返すようにしています。距離感を間違えるとただのなれなれしい人になってしまうので注意が必要ですが、友達のような感覚で接してほしいので、多少フランクな口調で話すこともあります」
親しみやすさを感じてもらうため、取り留めもない感想や食べたおやつのツイートもする。意識しているのがバランスだ。アカウントを自分のものにしすぎると、誰かに引き継ぐ際に困るため、商品紹介と個人的なツイートの比率を3:7に保つよう心がけている。
「あくまでも会社のアカウントなので、日記のように使うことは避けたいです。自分を通じて、アカウントや会社を好きになってもらいたい」
真摯な運用姿勢は、社内でも評価されている。社長から「ツイッター楽しみにしてんで」と声をかけられたり、各所から「ツイッター用に商品の写真撮りますか?」と聞かれたりするという。担当者をあたたかく見守り、支援する雰囲気が社全体にあるのだ。
社内外に理解され、応援されるツイッター運用を意識しているからこそ、商品PRがユーザーの心に届くのだろう。