ミネラルウォーター「サントリー天然水」には、4つの水源があることをご存じだろうか。例えば関東地方なら、基本的には「南アルプス」(山梨県)を水源とした製品が出回っている。
ところが2021年12月ごろから、他の水源の「サントリー天然水」を首都圏のコンビニエンスストアなどで見かけたとの証言が、ツイッター上で出ている。東京都内の自動販売機で「サントリー天然水」を買ったら「奥大山の天然水」が出てきた、神奈川県のコンビニで「北アルプス」の製品を見かけた、といった具合だ。
「北アルプス」「阿蘇」もある
サントリー食品インターナショナル(サントリー)公式サイトによると、1991年発売の「サントリー 南アルプスの天然水」が最初だ。
その後、2003年に「阿蘇」(熊本)を水源とした「サントリー 阿蘇の天然水」(九州で販売)を、08年には「奥大山」(鳥取県)水源の「サントリー 奥大山の天然水」(中国~近畿などで販売)を、それぞれ発売した。他エリアの天然水が登場してきた中で、南アルプス版は東日本以東の地域で取り扱われてきた。
ただ、これらは2020年11月に「サントリー天然水」として商品名が統一された。災害発生時に、安定して供給を行うためだという。
商品名の統一後も、水源ごとにラベルのデザインは異なる。J-CASTトレンドがサントリー広報に取材したところ、現在も「南アルプス」は東日本以東を、「阿蘇」は九州、「奥大山」は西日本エリアを、21年6月末出荷開始の「北アルプス」は長野県・新潟県や東海・北陸エリアをそれぞれ中心地として出荷・販売しているという。