日本では男性向けが主流だが
「FreeBuds Lipstick」は日本では2021年12月17日発売で、価格は2万1780円とイヤホンとしては安くない。これだけ女性受けを狙ったデザインにもかかわらず、日本では価格や商品的に男性消費者向けのマーケティングが主流のようで、広告も男性向けメディアへの出稿が目立つ。
一方、中国では女性が自分で買うことを想定している。ファーウェイ自身は言及していないが、SNSではイヤホン本体の赤が、「究極の赤」「伝説的な赤」とも称されるクリスチャン・ディオールのルージュカラー「999」と同じだと盛り上がっている。
ファーウェイはこのイヤホンと同時に、女性向けのスマートウォッチも発売。Z世代の女性をターゲットにした年末年始商戦でどれほど成果を挙げられるか、注目される。
浦上早苗
経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員。福岡市出身。近著に「新型コロナ VS 中国14億人」(小学館新書)。「中国」は大きすぎて、何をどう切り取っても「一面しか書いてない」と言われますが、そもそも一人で全俯瞰できる代物ではないのは重々承知の上で、中国と接点のある人たちが「ああ、分かる」と共感できるような「一面」「一片」を集めるよう心がけています。
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