伸び盛りの馬たちがたくさん
ガジュマル爺 わしは先ずはジオグリフじゃな。今回、重賞を勝っておるのはセリフォスとこの馬だけじゃ。人間様の世界じゃ、2強と言われておるらしいがの。6月に東京競馬場の新馬戦(1800メートル)を、名手クリストフ・ルメール騎手を背に33秒3の上り最速をマークして快勝。2戦目は重賞、GIIIの札幌2歳ステークス(札幌1800メートル)を2着(アスクワイルドモア)に4馬身差をつけての圧勝じゃった。走破タイム(1分49秒1)はそれほど早くなかったんじゃが、1頭抜けた存在のレースぶりで、能力の高さを見せつけたんじゃな。1600メートルの距離は初めてじゃが、1800メートルを2戦して、いずれも勝っておるから問題はないじゃろ。レース間隔(3か月半)が開いたことがどうでるかだが、ルメール騎手が乗り続けていることは好感できるじゃろ。 次がオタルエバーじゃ。4戦2勝2着1回3着1回とすべて馬券圏内(3着以内)の安定感が魅力じゃな。7月の新馬戦(新潟、1600メートル)を2着(コリエンテス)に4馬身差をつけて圧勝。逃げて、上がり(最後の600メートル)33秒5の末脚を繰り出されては、追い込んでくる馬は届かないじゃろ。次走に選んだのは、セリフォスが勝った新潟2歳ステークスじゃ。2番人気に推されたが、逃げて3着じゃった。確勝を期して臨んだ3戦目の1勝クラス(東京1400メートル)もクビ差の2着(勝ち馬は、先週の阪神ジュベナイルフィリーズに出走したキミワクイーン)。そして前走の秋明菊賞(1勝クラス、阪神1400メートル)は逃げて2馬身差と快勝したんじゃ。今回は差し馬有利とみられておるんじゃが、週中の雨で馬場が湿ったままだと逃げてしぶといレース運びができるこの馬の出番となるかもしれんのじゃ。 最後にもう一頭、カジュフェイスじゃ。4戦2勝。8月の小倉競馬場の新馬戦(1200メートル)を、16頭立ての7番人気ながら先行2番手でレースを運んで2着(勝ち馬は、サンディブリッツ)と好走。続く未勝利戦(小倉1200メートル)は5着。3戦目の中京競馬場での未勝利戦(1400メートル)を逃げて、2着(ジューンヨシツネ)に4馬身差をつけて圧勝したんじゃ。4戦目のもみじステークス(オープン、阪神1400メートル)も逃げて、2着(テーオースパロー)に3馬身2分の1差とこちらも圧勝じゃった。逃げて強さを発揮するあたりは、2015年のGI香港カップ(2000メートル)、翌16年のイスパーン賞(フランスGI、1850メートル)を逃げて制した父エイシンヒカリ譲りの脚質じゃろ。逃げ馬にはオタルエバーもおるんじゃが、ここは1番枠を引いたことだし、うまく折り合うことができれば、人気薄の逃げ馬の一発を期待というもんじゃな。
カスヨ 私は穴でスプリットザシーからよ。新馬戦は阪神外回り1600メートルでコース経験済み。勝ち時計が1分34秒7で、今回上位人気が予想されるセリフォスが勝ったデイリー杯2歳ステークスの1分35秒1よりも速いタイムをマークしてるのよ。馬場差状態があったとはいえ、GIIの時計を上回るタイムは優秀だったわね。1キロとはいえ斤量(負担重量)54キロでレースに臨めるのはプラスに働くと考えれるわ。 次がトウシンマカオね。新馬戦は2馬身半差の圧勝。続く京王杯2歳ステークスでは4番手を先行して直線では勝ち馬のキングエルメスには届かなかったんだけど、休み明けであったため叩き2走目の大きな変わり身に期待して馬券に入れるわ。 最後がプルパレイよ。前走のデイリー杯2歳ステークスでは瞬発力が求められる展開だったので、持ち味のスピードの持続力が発揮できず4着だったんだけど、タフな流れになればスピードの持続力が発揮され馬券内に飛び込む可能性は十分あるはずよ。
カス丸 うーん、いろんなのがいるじぇい。このレースは暮れの2歳限定GI、ホープフルステークス(中山、2000メートル)と違って、距離が短い分、最近はスピード勝負がはっきりしてきたきゃすう。去年レコードで優勝したグレナディアガーズも、その前年勝ったサリオスにしても前傾ラップで前半からバンバン飛ばしての勝利だったきゃすう。今年こういうレースをしてきたのは、数頭しかいないけど、その1頭がドーブネだじぇい。阪神外回りが得意なディープインパクトの仔だし、本命◎にするきゃすう。