がんは早期発見で治療の選択肢広がる
がん診断・治療を行っている医師300人に、新型コロナ感染拡大による「がんの早期発見・がん治療への影響」を質問。91.3%の医師が「影響していると思う」あるいは「やや影響していると思う」と回答した。
懸念している影響の内容として、85.0%が「コロナ感染拡大への不安を理由に健康診断や人間ドック、がん検診などが控えられること」、66.4%が「がんが進行した段階で病院に来る患者が増えること」を挙げた。
がん研究会有明病院(東京都江東区)の病院長・佐野武氏は調査資料の中で、コロナ禍を背景とした受診控えにより、早期がんの発見が遅れてしまうことへの危惧を示した。がんは早期発見できれば、治療の選択肢も広がるという。「これまで検診を受けていたのに現在控えているという方は、『コロナの感染拡大がなければ、自分はどんな行動をとっていたか』を考えてください」と呼びかけている。