「略奪文化財」欧州で返還の動き 仏、独、オランダ・・・日本にも波及?

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独仏も返還に前向き

   独でも新しい動きが出ている。日経新聞(10月10日)によると、今年6月、連邦議会(下院)はアフリカなどへの美術品返還を容易にする法案を可決した。

   独のベルリン新博物館には、ネフェルティティの胸像が収蔵されている。ツタンカーメンの黄金マスクに匹敵するともいわれる有名な古代美術品だ。長年エジプトが返還を要求しているが、独は応じていない。これからどうなるのか、世界の注目が集まる。

   朝日新聞によると、仏は11月上旬、植民地だった西アフリカのベナンから129年前に戦利品として略奪した26点の美術品を返還した。マクロン大統領は以前から、「アフリカ諸国の文化遺産がフランスに保管されていることを受け入れることはできない」と略奪美術品の返還に前向きだった。

   同紙によると、仏の美術館や博物館にはこうした収奪品が推計4万6000点以上もあるという。

   欧米の有名美術館や博物館に収められている「略奪美術品」には、実際には合法的な売買によるものもあるとされるが、まとめて「略奪品」と呼ばれることが多い。長年、大英博物館に陳列されているロゼッタ・ストーンについても、エジプトが以前から英国に返還を要求している。

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