「PS5」国内の推定販売台数が激減 直近1919台、1か月前は1万台だったのに

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   ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の、興味深いデータが発表された。国内のゲーム売り上げを集計している「ファミ通.com」によると、2021年11月29日~12月5日のPS5推定販売台数は、通常版・デジタルエディションを合わせて「1919台」だったという。

   過去のPS5の推定販売台数の数字を調べると、しばらく1万台を上回っていた。10月25日~31日は2万4016台、11月1日~7日は1万120台だ。ところが、11月8日~14日は4910台、11月15日~21日は4307台、11月22日~28日は8987台と4ケタ台に減っていたのだ。

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欧米では減少していない

   J-CASTトレンドは、家電業界などを分析している大和証券のアナリスト・栄哲史氏に取材した。英国のゲーム売り上げ集計サイト「VG Chartz」を紹介してくれた。

   それによると日本国内のPS5販売台数推移は、ファミ通の数字とほぼ同じだ。一方、米国については、

11月3日~9日 9万8372台
11月10日~16日 10万1843台
11月17日~23日 16万9423台
11月24日~27日 39万4102台

とある。欧州でも11月1日〜6日は15万341台、11月21日〜27日は26万3882台で推移したとしており、台数が落ちこんだ様子はない。

   栄氏によると、基本的にはソニー側による出荷台数の増減が、売り上げの増減にもつながっていると考えられる。半面、日本市場で販売台数が急減し、欧米との差が出ている正確な理由は不明という。

   可能性として、11月26日の「ブラックフライデー」やクリスマス商戦に向け、欧米に優先的に出荷を振り分けたことも考えられる。日本での販売減は、「気にするほどではない数字の変化だと思っています」。あくまでソニー側は計画通りにPS5を生産しており、日本への出荷も今後また増えてくるのではないかと栄氏はみている。

   一方、ソニー側は10月の決算会見で、PS5をめぐり「全世界的な物流の混乱や半導体を中心としたデバイスの供給制約などの影響が大きくなっている」と説明していた。11月中旬以降の日本でのPS5品薄が、背景に半導体不足があるのならば、今後もすぐには出荷台数が回復しない可能性があると栄氏は指摘した。

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