ツイッターに癒やしを「アイラブデスク」とは ペンギンのキャラがかわいい

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競技場を走った距離=カレンダー配布数

   課題に感じているのは、「フォロワーが増えたら、ファンも増えるとは一概に言えない」点だと語る。必ずしもフォロワー全員が、会社やアカウント、いおたろを熱量高く応援するファンとは限らないのだ。そこで、コアファン獲得のために重要だと捉えているのが、(1)見る人を巻き込む仕掛けがあり、(2)取り組む側が体を張る企画づくりだという。

   年に一度のビッグイベントとして精力的に実施しているのが、いおたろデザインの「卓上カレンダー プレゼント」企画。二人が特に「やりがいがあった」と、感慨深そうに振り返ったのは19年11月に実施した「猪突猛進!体当たりカレンダー」イベントだ。当時、ツイッターの運用メンバーだった前任者がペンギンに扮して競技場をマラソンし、走行距離で卓上カレンダーの当選者数を決めた。結果7653m走り、カレンダーを7653人にプレゼントできた。

「自分が正式にツイッター担当者になる前の話ですが、企画メンバーの4人で構想から実況ツイート、動画撮影・編集、モーメント作成まで全力で行いました。当日、ただ走り続けるのはつらいので、マラソン中にパワーアップタイム(10分間)を設け、自転車に乗れる・イノシシに追いかけられる・三輪車に乗れる、という3項目で投票を募るなど、ユーザーに参加してもらえる工夫を凝らしました」(Aさん)

   「目が離せなかった」「本気でやっていてすごい」と好反響が得られたのもさることながら、Aさんは「とにかくやっていて楽しかったですね」と笑顔を浮かべた。見る人だけでなく、企画側も楽しむ大切さを感じたという。面白そうに取り組む姿こそ、一番の広告と言えそうだ。OさんとAさんは「コロナ禍で難しくなってしまったが、いおたろをもっとリアルイベントに連れ出したい」と考えており、プロモーションの機会をうかがっているという。

   愛らしいマスコットキャラクターも、作っただけでは受け入れられない。まずは社内で理解者を増やしてから社外にリーチし、フォロワーを巻き込んだ企画でファンを作るという、堅実な運用の成功例を見た。

各企業公式ツイッターアカウント担当者(通称:中の人)をJ-CASTトレンド記者が突撃取材。「業務」として日々ツイッター運用に取り組む担当者たちの魅力を紹介する。
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