韓国のコロナ感染拡大止まらない 致死率も上昇、原因に新たな見方

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   韓国の新型コロナ感染者増が止まらない。2021年11月中旬に3000人台になり、12月に入ってさらに増加。7日には1日で7000人台に突入した。日本の人口に換算すると、1日1万5000人を超えている。単に感染者が増えているだけでなく「致死率」も上がっている。原因についてはこれまで、政府の行動緩和策、ワクチンの有効期限切れ、寒さなどが指摘されていたが、さらに新たな見方も出ている。

  • 接種したワクチンの違いも影響か
    接種したワクチンの違いも影響か
  • 接種したワクチンの違いも影響か

国民の8割がワクチン接種

   9日の韓国・中央日報は「国民の80%が新型コロナウイルスワクチン接種を終えたのに状況はなぜ悪化するばかりなのだろうか」と、問いかけている。

   同紙はまず、「未接種者」に焦点を当てる。実際の感染者のうち未接種者が占める割合が大きいからだ。先月28日を基準とした過去8週間の、満12歳以上の感染者10万7296人のうち未接種者・不完全(1回)接種者は45.5%。人口の20%ほどである未接種者群で新規感染者の半分が出ていると指摘する。

   さらに60歳以上の高齢層で感染者が多くなっていることにも注目する。1か月前に比べて感染発生率は2倍以上に上昇しているという。

   60歳以上の高齢層の接種効果が予想より早く弱まり、ブレークスルー感染が急増したという専門家の見方を伝えている。

   接種したワクチンの違いも指摘されている。60~74歳の年齢層の1000万人ほどが打ったアストラゼネカ製は、中和抗体持続期間が3~4か月。ファイザーやモデルナの6か月に比べて短いため、ブレークスルーが起きやすくなっていると見る。

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