コロナ禍で球団経営が悪化
特に今年はFA市場が停滞している背景も聞いた。近年、FA権を行使した選手が移籍後大活躍するケースがあまりないことから、FA宣言へのモチベーションも薄いのではないかと語る。また、新型コロナウイルスの影響で無観客試合や入場者数の制限が続き、どの球団も経営状況が悪化した。FA選手の獲得に対しては消極的な可能性があるため、それを察した選手側がFA宣言をしづらいのではないかと小林氏は指摘した。
現在の制度体制が続く限り、今後もFA市場の停滞は改善されないと小林氏は見る。活発化させるには、FA取得までの期間を短くすること、FA宣言というシステムをなくし、取得期間を満たせば自動的にFA状態となるようにすること、そして人的・金銭的補償を緩和することの必要性を挙げた。