明治安田生命保険が2021年11月29日に発表した「2021年に生まれた子どもの名前調査」(対象:男の子8637人、女の子8501人)。トップは男の子が「蓮」、女の子は「紬」だった。
「漢字一文字」の名前が半数
二つの調査を見ると、トップ10の顔ぶれは大きく変わらない。ベビーカレンダーの結果は画像2のとおりだ。
・明治安田生命保険調べ
男の子
1位:蓮
2位:陽翔
3位:蒼
4位:湊
5位:樹
6位:朝陽
7位:大和
7位:悠真
9位:颯真
10位:陽向
女の子
1位:紬
2位:陽葵
3位:凛
4位:澪
5位:芽依
6位:結愛
7位:陽菜
8位:杏
8位:紬希
10位:莉子
10位:花
男女ともに、「漢字一文字」の名前が半数近くに上っている。二社が公表したランキング結果を見比べ、共通する名前を抜き出した。
蓮(レン)、蒼(アオイ、アオ、ソウ)、湊(ミナト ソウ)、樹(イツキ)、紬(ツムギ)、凛(リン)、澪(ミオ、レイ)
並べると、それぞれひと目見ただけでは男女どちらの名前なのか区別が難しい。これらがいわゆる「ジェンダーレスネーム」なのか。
自分や友達の名前から「推測」
20~50代男女10人に、上記7つの名前について、読みを伏せたうえで「男の子と女の子、どちらだと思うか」聞いた。
蓮:男9人/女1人
蒼:男8人/女1人/どちらのようにも思える1人
湊:男5人/女4人/どちらのようにも思える1人
樹:男7人/女0人/どちらのようにも思える3人
紬:男0人/女10人
凛:男1人/女7人/どちらのようにも思える2人
澪:男1人/女9人
最も割れたのは「湊」だ。40代女性は、「娘が『湊』。女の子の名前だと思って名づけたが、娘のクラスには男の子の『湊』もいる」。読みを「かなで(奏)」と誤解し、「女の子」と回答した人も2人いた。
「どちらのようにも思える」が最も多かった「樹」は、「女友達がいるので、女イメージ...と言いたいが、個人的には男っぽい名前だと思ってもいる」(20代女性)、「一文字だと、どちらとも答えようがない」(50代男性)などの理由が挙げられた。
そのほか、「蒼」は、「読みが『あおい』なら、男女どちらでもよさそう」(20代女性)という声があった。一方、「『蒼』なら男の子のイメージが強い。『葵』なら女の子では」(30代女性)との意見も。「自分の名前に『澪』がついているので、『澪』は女の子だと思う」(20代女性)など、自他の名前から印象が決まるとの回答もあった。