ロシアに拠点?
米国は、こうしたランサムウエアの拠点は、ロシアにあると見ている。ロイターなどによると、すでに7月9日、バイデン大統領がロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、ロシアのランサムウエア(身代金要求型ウイルス)集団を阻止する措置を講じるよう求めた。
ホワイトハウスは、「バイデン大統領は、ロシア国内に拠点を置くランサムウエア集団をロシアが取り締まる必要がある」と改めて指摘し、ランサムウエアが及ぼす広範な脅威に引き続き対応していくと強調した。また、ランサムウエア攻撃に利用されたサーバーを米国が攻撃することは理にかなうとの考えも示した。
米国では今年5月、東部海岸のパイプライン会社に大掛かりなランサムウエア攻撃が仕掛けられるなど、多大な被害を被っている。11月30日のPRESIDENT onlineによると、バイデン米政権はサイバー犯罪との戦いを強化し、ランサムウエアを駆使するロシア系ハッカー集団の摘発協力に最高11億円の懸賞金を支払うと発表しているという。