欧州、アフリカ、韓国でも「軽症」
一方で、オミクロン株の感染者の症状が軽い、という報道も続いている。
NHKによると、ECDC(欧州疾病予防管理センター)は、11月30日、EU(欧州連合)の域内で感染が確認された11か国の44人に、重症や死亡の報告はなく、把握している範囲で全員が軽症か無症状だと明らかにしている。また、アフリカ南部ボツワナでは、保健当局の高官が12月1日、ロイター通信のインタビューに対し、19人の感染者のうち、16人は無症状で、3人は極めて軽い症状だと説明している。
韓国でもオミクロン株への感染が確認された5人について、保健当局は2日、4人が無症状で、1人が微熱の軽症だと明らかにした。
無症状の人のなかには、当初、頭痛や微熱、のどの痛みなどの症状があったものの、その後、症状が改善して無症状になった人もいるという。
ブルームバーグによると、オーストラリア政府のケリー首席医務官は1日、オミクロン株が他の株と比べて致死性が高いことを示す証拠はなく、実際はその反対かもしれないとの認識を示した。「多くの国で300を超える感染例が診断されているが、全てが非常に軽症か症状が全くなかった」と指摘している。