デルタ株は対策に遅れ
日本でも猛威を振るったデルタ株については、早くから流入の危険性が指摘されていたが、政府の対応はやや遅れた。
当初はインドからの入国者・帰国者については、「自宅などで入国後14日間の待機」。5月1日から「検疫所長の指定する場所で待機」、「入国後3日目に改めて検査」となった。
4月29日の発表では、すでにインドはじめ、ネパールやパキスタンなどからの帰国者で、空港検疫で新型コロナウイルスの患者1人、無症状病原体保有者13人が報告されていた。その後、少したってからデルタ株は爆発的に広がった。
今回のオミクロン株は、感染力が強く、ワクチンも効かない可能性があるとされている。現在のところ、実態がよくわかっていない。水際作戦を担当する空港関係者にとっては、ストレスの多い作業になりそうだ。航空会社やホテル業界なども対応に追われることになる。