18歳と43歳がプロレスラーデビュー スターの道駆け上がる最大の条件

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【連載】アイスリボン・藤本つかさ 素顔の女子プロレス

   人間が生まれた日を誕生日という。赤ちゃんの誕生にみんながドキドキワクワクし、無事に生まれてくることを願いながら、その瞬間を今か今かと待ち望んでいます。

   年に1度の誕生日。

   大切な記念日。

   実は我々プロレスラーにはもう1つ大切な誕生日があります。

   それはプロレスデビュー日のこと。

   誕生日と同じくらいお祝いムードになる日。ちなみに私の誕生日は7月30日、デビュー日は8月23日なので、約1か月間は自分自身もお祭りムード!

   もはやこの歳になると誕生日は素直に喜べないですが・・・

   2021年11月13日。

   2人のレスラーの誕生日になりました。

松下楓歩(まつしたかほ)・18歳
キク・43歳

   アイスリボンから全くタイプの違う2人がデビューしました。

   おめでとうー!!

   木村拓哉さんと同じ誕生日!

   今回は、一般人からプロのレスラーとしてデビューするまでの道のりをお伝えします。

  • コスチューム似合ってますか?
    コスチューム似合ってますか?
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レスラー目指す動機トップ5

   きっかけは、さまざま。家族や友達の影響、テレビやインターネットを見てやりたくなったなど、いろんな理由でプロレスラーになります。

レスラーを目指す女性の「動機」ランキング!※アイスリボン内調べ

5位:スカウト
4位:格闘技から
3位:芸能から
2位:家族・友人の影響で観戦してから
1位:プロレスサークル

   1位と2位はセットです。共通しているのは、元々プロレスが好きということ。好きなものを始めるのに、そう時間はかからないです。

スタッフからプロレスラーに転身した最初の1歩
スタッフからプロレスラーに転身した最初の1歩

   身近な人の影響でプロレス観戦し、好きになり、見るだけでなく体験してみようと、プロレスサークルに通ってデビューするパターンが最近は多いです。

   ちなみに私のデビュー時は、全日本女子プロレスが解散した直後だったので、プロレスラーになりたいという女の子があまりいなかった時代でした。

   この頃は、芸能からプロレスラーになった人が多い印象です。

娘をスカウト、母がデビュー

同級生の朝陽(右)。友達関係からレスラーになった瞬間
同級生の朝陽(右)。友達関係からレスラーになった瞬間

   松下楓歩は、本人が高校生のときにアイスリボンをよく見に来てくれた女の子でした。同級生にプロレスラーがいたことがきっかけ。同じクラスにレスラーがいるなんて、なかなかないですよね(笑)。

   でも彼女はレスラーではなく、スタッフとして入社。

   選手をサポートしているうちに、自分もやりたいと思うようになったそう!

   我々の闘いを近くでみて、自分もやりたいと思ってくれたことが嬉しいです。

   デビュー戦は同級生対決というのも、感慨深かったです。

   続いて、キクさん。ご家族でよく観戦に来てました!娘さんに将来レスラーになろうと誘ったりしてたんですよ。娘1人だと心配だからと、お母さんも一緒にプロレスサークルに通う。

   そしたらお母さんの方がデビューしたという面白い展開でした。

   キクさんの存在は、全国のお母さんにとても勇気を与えていると思います。

堂々と入場するキクさん
堂々と入場するキクさん

   何かを始めるのに遅いなんてことはない。

   フレッシュなキクさんをみて、私も頑張ろうと思えました。

「人を蹴る殴る」なんてできない

ドロップキック高い!
ドロップキック高い!

   レスラーとしての初めての練習は、リング上での鬼ごっこ。

   次に馬跳び、マット運動、筋トレ、コーナーワーク、ロープワーク、体幹トレーニング、受け身、前転後転、開脚前転開脚後転、首鍛えなどなど基礎的な運動で体を作っていきます。

   その中で、私が初めて実践的な動きをしたのは「スクールボーイ」でした。やっぱり実践的なことって楽しいんです。(「スクールボーイ」は、相手の背後に回りこみ、後ろから股に腕を回し自ら横回転しながら相手の重心を崩して丸め込み、エビ固めに決める技)

   逆にデビューにあたって一番怖かったのは、「人を蹴る殴る」。プロレスラーになりたい人が何を言うと思われますが、人生でこんな経験はなかったので、最初は怖くてできませんでした。

   今や、笑いながら蹴ってる自分が恐ろしい...。

   13年プロレスをやっていると、デビューする人、途中で挫折する人の差が分かってきます。

   デビューできる人はすぐにデビューにむけて動き出す人、行動する人、そしてやめない人。どんな逸材でも、やめたらスターにはなれません。

   続けることが最大条件。これが一番難しいかもしれませんね。

   もし少しでもプロレスに興味があったら、プロレスサークルに参加してみて下さい!

   興味がなくてもダイエットとして参加してみるのもオススメ!

   毎週月・木曜日18時半~開催!初回無料ですのよ。

   このコラムが誰かの何かのきっかけになりますように!

   最後に悲しいお知らせがあります。今年1月から守り続けたベルトを失ってしまいました。

   どうか皆さん、藤本を慰めて下さい...!

【連載】アイスリボン・藤本つかさ 素顔の女子プロレス

藤本つかさhttps://twitter.com/tsukka0730
女子プロレスアイスリボン所属(https://iceribbon.com/
宮城県利府町出身。利府町観光大使。
東北福祉大学卒業後、広告代理店に就職。上京後、芸能事務所にスカウトされる。プロレスを題材とした映画「スリーカウント」出演のため、2008年プロレス団体アイスリボンの練習に参加したところからプロレスラー人生が始まる。
2015年アイスリボン取締役選手代表就任。18年には東京スポーツ新聞社制定女子プロレス大賞受賞。21年8月23日デビュー13周年を迎える。

【アイスリボン公式YouTube】
https://youtube.com/user/iceribbon
【藤本つかさ公式YouTube】
https://youtube.com/channel/UC_V0vfhOMxE9bCVvxjJ9JBw

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