「映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」(2021年11月5日公開)がヒットしている。観客動員ランキングを発表している興行通信社によると、11月13日~14日と、20日~21日の両週末で1位を獲得している。
「すみっコぐらし」は、文具・雑貨メーカーのサンエックスが開発したキャラクターだ。アニメや漫画、ゲームが発端ではない。文具メーカー発のオリジナルキャラクターがアニメ映画となり、しかも人気を集めているのだ。
1作目は男性にも好評
「すみっコぐらし」の映画は、今回が2作目。2019年11月に上映された1作目「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」は、サンエックス公式サイトによると累計動員数122万人を突破し、当時話題になった。子ども向けアニメ映画だが、大人にも人気だったようで男性限定の上映会が開催されたほどだ。
なぜそこまでの人気を得たのか。「現代ビジネス」2019年11月21日付の記事では理由のひとつに、「すみっコぐらし」が19年当時すでに市場規模が200億円に達するコンテンツだった点を挙げている。
また「withnews」は同年11月12日付記事で、1作目について、
「SNSでは『逆詐欺映画』などと高評価が相次ぎ、ツイッターで『すみっコぐらし』がトレンド入り」
と反響を伝えた。「逆詐欺映画」というワードだけ見ると何やら不穏だが、ツイッターでは子ども向けのかわいらしい絵柄なのに、大人も泣ける映画で「いい意味でだまされた」という意味を表したものだ。1作目はヒットした上に、内容の評価も高かったようだ。