「バルミューダスマホ」10万円の価値どこに 性能同じで半額の端末あるが

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「高級感」がない、しかし...

   ただ「現状、本体の性能と価格という面では、(他のスマホに)太刀打ちできていない」。スマホの処理を担うチップ性能やメインメモリ、データ容量といったスペック面を考えると、「ライバル会社からはおよそ5万円を切るようなモデルで、同じようなものが出ている」という。性能に対して値段が高いとの指摘だ。

   価格はSIMフリーモデルが10万4800円(税込)で、ソフトバンクで販売されるモデルは14万3280円(同)。ディスプレーは約4.9インチ。保存可能なデータ容量は128ギガバイトで、「メインメモリ」は6ギガバイトだ。

   また三上氏いわく、バルミューダ製品は、「高性能」さと「高級感」を持ったものがヒットしてきた。この2点が、「BALMUDA Phone」にはないと指摘。手へのフィット感やデザインという魅力についても「私は好きなのですが」と前置きつつ、「カジュアルに使い倒す」デザインであり、「高級感」ではないと語る。同社の成功例から外れていることもあり、今後の売れ行きは「ちょっと厳しいかな」と推測した。

   一方、今回「BALMUDA Technologies」という新ブランドを立ち上げてスマホを売り出したのは、あくまで今後スマートスピーカーといったIoT(モノのインターネット)家電を作る上での出発点としているのではないかと三上氏はみる。一般的なIoT家電はスマホで制御や操作を行う。今後「BALMUDA Technologies」ブランドのIoT家電が登場した時、その「コントローラー」として「BALMUDA Phone」があれば、ブランドの統一感を出せるという。

「『BALMUDA Technologies』というブランドで今後IoT家電分野に乗り出していくとしたら、いい『取っ掛かり』になったのではないかと思います」(三上氏)
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