「お祭り」のような面が
ワイン愛飲家にとって、どの年のボージョレ・ヌーボーがおいしいのか。
J-CASTトレンドは、通販サイトの酒販部門を担当する人物に取材した。1990年代前半から、ボージョレ・ヌーボーが解禁されるたびに、毎年飲んでいるという。
話によると、ボージョレ・ヌーボーは発酵後に長期間熟成させず、ブドウの収穫後から2か月といった短時間で出回る。酸味や渋みは強くなく、フレッシュな果実の味を楽しむワインだ。
収穫後すぐにワインとして出回るボージョレ・ヌーボーの解禁には、「今年もブドウがとれ、ワインができてよかった」と収穫を祝い、その年のワインの出来を味見するために飲むという「お祭り」のような側面があるという。全世界共通で「11月の第3木曜日」に解禁日が定められている点も、この「イベント」を盛り上げる要素だ。
ではどの年がおいしいかを聞くと、「基本的には(毎年)おいしい」との答え。年に1度、解禁した時にしか飲まないこともあり、「去年よりすごく良いとか、そういった実感は持ちづらい」と明かす。
水っぽさが強かったり、果汁が薄かったりしてよほど味の落ちる年があれば差異を感じる可能性はあるが、これまでにそういったことはなかったという。またあくまでその年の「ボージョレ・ヌーボー」の味を楽しむために飲んでおり、ほかの年との差を意識することもないと話した。