日本シリーズチケット高額転売 25年ぶり出場オリックスのファン怒る

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   プロ野球・日本シリーズに出場するオリックス・バファローズ。長らく成績低迷が続いたが、25年ぶりに日本一をかけ、東京ヤクルトスワローズと争う。

   ところが、日本シリーズの観戦チケットは取引サイトで高額転売が横行。念願の晴れ舞台を待ちわびたオリックスファンからは、ツイッター上で嘆きの声があふれている。

  • 日本シリーズ初戦の舞台となる京セラドーム大阪
    日本シリーズ初戦の舞台となる京セラドーム大阪
  • 日本シリーズ初戦の舞台となる京セラドーム大阪

転売で10万越えチケットも

   オリックスが最後にパ・リーグ優勝と日本S進出を決めたのは「オリックス・ブルーウェーブ」時代の1996年だった。その後優勝からは遠ざかり、2000年からはBクラスの常連に。08年と14年にシーズン2位で進出したクライマックスシリーズ(CS)も、両年敗退に終わっている。

   一方、21年シーズンは絶対的エース・山本由伸投手や本塁打王・杉本裕太郎外野手らの活躍もあり、6月ごろから急浮上。見事優勝を決めた後はCSでも2位・千葉ロッテマリーンズを無傷の2勝1分けで下し、日本S進出を勝ち取った。25年ぶりの優勝と日本シリーズ進出を手にしたオリックスに、ファンは大盛り上がり。シリーズは11月20日に本拠地・京セラドーム大阪で始まるが、冒頭通りチケットが高額で転売されている。

   球団公式サイトによると、京セラドーム(11月20日・21日)のチケットは11月8日から13日にかけてインターネット上で先行抽選受付が行われ、19日10時には先着順で一般発売される。価格は、例として「上段中央指定席」は5800円(税込・以下同)。「S指定席」は9500円。「エクセレントシート(飲食付き)」は1万9800円だ。

   11月18日現在、チケット売買の仲介サイト「チケジャム」を見た。11月20日の「上段中央指定席」は2万5000円、S指定席(一塁側)は6万円、「エクセレントシート(飲食付き)」は15万円といった値段で出品されている。

四半世紀応援し待ち続けたのに

   高額転売が起きている現状に、チケットが入手できず苦しんでいるファンからは、ツイッター上で不満や悲しみの声が相次いでいる。球場の観客がまばらだったり、成績が低迷したりしている時から応援を続けてきたにも関わらず、念願の日本シリーズを見に行けないことを嘆く人も。

   阪急ブレーブス時代から数十年来のオリックスファンというツイッターユーザー「オリ34」さんもそのひとり。11月14日には「25年間、四半世紀応援し待ち続けた待望の日本シリーズ 本当に見れないのかな」と不安な心境をツイートしている。

   オリ34さんに取材した。すでに抽選には5回落選している。チケットが入手困難なこと自体は「しょうがない」と感じているが、転売サイトに大量に出品されるチケットを見ると「怒りを覚えます」。もっと転売対策のやりようもあるのではないかと心境を語った。今後も諦めず、公式リセールサービスや一般発売でチケット購入をねらう。

   一方、広島県在住で2005年以来のオリックスファンで20代男性は、「そんなに(チケット転売で)心は痛んでいないです」と明かす。転売の横行自体は好ましいことではないとする一方、「転売されるほど人気のある球団になれたんだなと率直に思います。京セラドームがスカスカだったことを思えば、注目されるようになったなと」と続けた。

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