大谷獲得は「最有力」だったはずが
ダルビッシュ有投手(現サンディエゴ・パドレス)。2011年10月31日付のスポニチアネックスは、マリナーズの地元紙シアトル・タイムズが記事で同投手を高く評価したことを根拠として、「マリナーズ ダル獲り参戦か 地元紙『松坂より上』」と報じた。だが、入ったのはマリナーズの同地区ライバル、テキサス・レンジャースだった。
20年までニューヨーク・ヤンキースでプレーしていた田中将大投手(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)も、13年12月18日付中日スポーツ(電子版)が「ヤンキースより本気!? 田中争奪戦 カブスとマリナーズも"本命"浮上」との記事を掲載。「地元複数メディアが報じた」ことを理由に、シカゴ・カブスとマリナーズが田中投手の獲得に向かうとした。
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手も、17年オフのメジャー移籍時にはたびたびマリナーズ入りと目す向きが。2017年11月23日付(電子版)の日刊スポーツや11月24日付の「zakzak」は、マリナーズのゼネラルマネジャー(GM)のジェリー・ディポト氏が大谷選手の獲得に意欲を示したと報道している。
さらに17年11月23日付日刊スポーツ(電子版)の別記事は、米ブックメーカーサイト「スポーツ・ベッティング・ダイム」での大谷選手の移籍先のオッズを紹介した。ブックメーカーサイトでは、スポーツの試合展開などを予想して金銭を賭けられる。記事によれば、オッズは高い順にマリナーズ(3・5倍)、ドジャース(4・5倍)、カブス(7倍)。実際に入団したエンゼルスは当時「9倍」だった。
21年オフでは読売ジャイアンツの菅野智之投手の去就にも注目が集まる。「夕刊フジ」公式サイトの「zakzak」も11月12日、見出しに「巨人・菅野にマリナーズ熱視線」と入れて報道している。