プロ野球は平均年収が高い
他のプロ競技はどうなのか。プロ野球の年俸も毎年話題になるが、推定にとどまる。トップ級は9憶円前後とされ、将棋や囲碁とは比較にならない。しかも、プロ野球はかなりの年収を得ている人が多数存在する。
労組日本プロ野球選手会(炭谷銀仁朗会長=楽天)は21年6月14日、今季の日本人選手の年俸調査結果を発表している。
朝日新聞によると、年俸総額は約304億7000万円で昨季からほぼ横ばい。平均年俸は前年比0.4%減の4174万円。球団別ではソフトバンクが平均6932万円で2年連続トップだ。
調査は今季の開幕日(3月26日)時点で、選手会所属の支配下選手730人の自己申告によるもの。球団別順位で2位の巨人、3位の楽天は昨季と変わらず。楽天は大リーグから復帰した田中将大投手の加入などにより、平均年俸は前年比15.4%増で過去最高となった。西武も過去最高額で4位に浮上した。
阪神はベテラン選手の引退や退団などにより前年比25.3%減。平均1000万円近い減額で11位に降下した。12位はオリックスで、ソフトバンクとは2.6倍以上の「格差」がついたという。
将棋や囲碁の場合は、頂点の一人に賞金総額が集中するが、さほど高くはなく、タイトルを失うと、一気に収入が下落する。プロ野球の場合、最近は高卒の新人でも、「契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円」というケースがあり、スタート時から藤井4冠並みの厚遇だ。
プロゴルフでは、女子の高収入ぶりが目立っている。日本女子プロゴルフ協会の今年の「年間獲得賞金ランキング」(11月14日更新)によると、1億円を超えているのが13人、2億円超えも2人いる。