一発を狙う馬もよりどりみどり
ガジュマル爺 わしはまずレイパパレじゃな。牝馬クラシックには無縁だったが、今年の大阪杯(GI、阪神2000メートル)では、重馬場とはいえ、3冠牡馬のコントレイル(10月の天皇賞・秋で2着)、短距離王者・グランアレグリア(天皇賞・秋で3着)を尻目に、逃げ切り。この時の上がり(最後の60メートル)タイムの36秒8がこのレースの最速だから、後ろがついてこられるはずがないわい。2走前の宝塚記念(GI、阪神2200メートル)ではクロノジェネシスの3着。前走のオールカマー(GII、中山2200メートル)は1番人気に推されたものの、4着(1着はウインマリリン)と敗れてミソを付けたが、デビューから6連勝で制した大阪杯の強さを見れば、勢いがひと息でも▲単穴より評価は下げられんわい。 次にソフトフルートじゃ。昨年の秋華賞(GI、京都2000メートル)3着馬じゃな。勝ったデアリングタクトとは離されたものの、上がり(最後の600メートル)最速の35秒7の脚はデアリングタクトを上回る。その後のエリザベス女王杯(京都2200メートル)は勝ったラッキーライラックやラブズオンリーユー(3着)などのGI馬を含む重賞勝ち馬には及ばなかったが、6着と善戦。前走の新潟牝馬ステークス(オープン、新潟2200メートル)は後方から35秒0の一気の脚で2着に食い込むなど末脚は確かな馬なんじゃ。人気薄の一発なら、この馬じゃろ。調教師は、クロノジェネシスを管理する斉藤崇史師。若手の有望株、岩田望来騎手とのコンビで初の重賞勝ち、初GI制覇も可能なはずじゃ。 最後にデゼルじゃ。3歳春の遅いデビュー戦(未勝利)とスイートピーステークス(リステッド、東京1800メートル)を連勝。続くオークス(GI、東京2400メートル)でデアリングタクトの2番人気に推されたほどの素質馬じゃ。そのオークスでは11着に大敗を喫したが、今年に入って初音ステークス(3勝クラス、東京1800メートル)、GIIの阪神牝馬ステークス(阪神1600メートル)を連勝。GI、ヴィクトリアマイル(東京1600メートル)では8着。前哨戦の府中牝馬ステークス(GII、東京1800メートル)は5か月の休み明けを2番人気に推されたが、16着とここのところ成績はいまひとつなんじゃが、4歳馬ながらキャリアはまだ9戦(4勝)じゃ。中団から後ろにつけて、差し脚が決まる展開になれば、十分に出番はあるはずじゃ。
カスヨ わたしは先ずはテルツェットよ。8戦6勝の実力馬だし、近親にはリアルスティール、叔母は先日のブリーダーズカップフィリー&メアターフで優勝したラヴズオンリーユーという超良血馬。初の2200mへの挑戦なんだけど、2000mまではこなしているので距離延長は問題が無さそうね。小回りの函館1800mを上がり最速で差し切って優勝と中距離適性があり、直線勝負になるような展開であれば頭まであるかもしれないわよ。次はクラヴェルね。格上挑戦であったマーメードステークスでは上がり最速で2着。その後中京記念、新潟記念と牡馬相手に33秒台の末脚でともに3着と安定した成績を残しているわ。末脚の魅力はたっぷりよ。ただ、直線が短い阪神内回りコースでは差し遅れる可能性もあるんだけど押さえとく必要があるわね。最後はもう1頭の3歳馬、ステラリアよ。忘れな草賞で阪神内回り経験があって、中団から上がり最速で差し切っている点は評価できるわね。GIではオークス13着、秋華賞6着と勝ち負けまでにはなっていないんだけど、今年の強い3歳世代の一発に期待するところね。
カス丸 うーむ、これは難しいじぇい。でも、ここは先行できて好位置から末脚も鋭く伸ばせるウインマリリンが本命◎きゃすう。