【J子が行く】J-CASTトレンド記者「J子」とその同僚たちが、体を張って「やってみた、食べてみた、行ってみた」をリポートします。
カフェ「PRONTO(プロント)」が、いつの間にか「酒場」としても営業していたのをご存じだろうか(J子は知りませんでした)。酒場でありながら、喫茶店のような懐かしさを感じさせる空間で、おつまみ、お酒を提供する...その名も「キッサカバ(喫茶酒場)」だ。
喫茶と酒場が融合している? どういうこと? これは一度、実際に飲みに行ってみないことにはわかりませんねえ。ということでJ子は2021年11月の某金曜夜、「PRONTO 茅場町店」へ赴いた。あくまで仕事です。
「昼はカフェ、夜はサカバ」の二面性
さあ、やってきました茅場町。駅チカ店舗だからすぐに見つかるだろうと思ったら、プロントがあるはずの場所に何故か、のれんや行灯が出ている...。
よく見ると、のれんには「キッサカバ プロント」の文字。恐る恐る入店してみると、内装は通常のPRONTOと変わった様子がないが、のれんをくぐって入ったせいか、「酒どころ」にやってきた気持ちになる。店内には一人利用の男女が3人、2~4人でテーブルを囲んでいる利用客が5組ほどいて、にぎわっていた。
J子を出迎えてくれたのは、プロントコーポレーション広報の山下さんだ。
山下さん「驚きましたか? 昼と夜の顔を分けながら、使い勝手のいい空間を用意しています。日中にパソコンを持ち込み、カフェを仕事場に黙々と打ち込んでいた人が夜、キッサカバになると業務に一区切りつけて、その場で飲み始める...なんて光景も見られます」
なるほど。仕事終わりに、お酒を提供する店にわざわざ移動する手間がかからないというわけだ。
さてJ子も、さっそく一杯頂こうっと。名物の洋酒サワー全4種の中でも、山下さんのイチオシは「クリア珈琲」だという。コーヒーというからには、コーヒー色なんですよね。
確かにコーヒー豆が浮かんでますが、これ本当にコーヒーのお酒ですか?
J子「透明なので、とてもコーヒー味のようには...(ゴクッ)...コーヒーですね」
山下さん「(笑) 爽やかな飲み口ですよね。見た目もユニークですし、おすすめです」
一見さんでも頼める裏メニュー
豊富な食事メニューも特徴だ。「チューリップカラアゲ」、「タコサンウインナー(10匹)」、「いその家のポテサラ」、「キッサカバの揚げ玉子サンド」...なんだか、古き良き時代のかほりが漂ってくる名前の数々。どれもおいしそうで迷ってしまう。
山下さん「実は裏メニューがあるんです」
J子「私、キッサカバ初利用なんですけど、いきなり裏メニューデビューしていいんですか」
山下さん「いいんですよ。表の裏メニュー(笑)ですし、元はお客さんが『こう食べるともっとおいしいよ』と教えてくれたアイデアですから」
裏メニューを楽しむには、1本から頼める鶏の手羽元「チューリップカラアゲ」と、かつお節やタラコが入っている「いその家のポテサラ」、二つを頼む必要がある。どちらも酒が進むおつまみだ。
山下さん「チューリップカラアゲ危険なのり塩味の『のり塩』を、いその家のポテサラにかけて食べてみてください」
のり塩ありとなしで食べ比べてみた。そのままでもじゅうぶん、塩分がきいていておいしいが、のり塩がかかると香りが増す。のりも海由来だと捉えると「いその度」が上がる分、よりおいしくなるということだろう(うまいことを言ったつもり)。
「食の大人買い」したくなっちゃう
おすすめメニューを一通り食べたので、すっかりお腹いっぱい...。でもデザートは別腹!「かなり固めのクラシックプリン」と「クリームソーダサワー」で〆ます。
タコさんウインナーや固めのプリン、クリームソーダ。子どもの頃に「好きなだけ食べたい」と憧れた人もいるはず。山下さんは「食の大人買い」をしに来る利用客もいると明かす。
昭和のかおりとモダンなおしゃれさが合わさっていて、幅広い客層にウケそうだ。誰と来てもハズレがないのでは。仕事仲間と一杯やりたいときのお店候補に加えようっと!