動画撮影・編集作業が生じたら
マイクロソフト公式サイトでは、「11」の利用に最低限必要なスペック(システム要件)を提示している。CPUは「1ギガヘルツ(GHz) 以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサ」、メモリは4ギガバイト(GB)、ストレージは64 GBを要求している。
文科省の「標準仕様書」によれば、Windows端末の推奨スペックは、CPUが「Intel Celeron 同等以上 2016年8月以降に製品化されたもの」。ストレージは「64GB以上」、メモリは「4GB以上」だ。例えば2017年発売の「Celeron N4000」は「1.10ギガヘルツ」で「2コア」を備えている。CPU・メモリ・ストレージは要件を満たしているようだ。
国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの豊福晋平准教授に取材した。GIGAスクール構想に詳しい。豊福氏は実際に学校で配布されているのと同じ「GIGAスクール仕様」のパソコンをPCメーカーから借り、「11」の導入テストを行ったという。スペックはCPUが「Celeron N4000」、ストレージは「64GB」、メモリは「4GB」だ。
「Windows 11」はインストールでき、「Office」のチャットツールなども正常に動作したとのことだ。ただ、この先動画撮影や編集といったより「重い処理」が必要な作業が生じたら、性能不足により難しいのではないかとする声も、教育現場では上がっていると指摘した。