【J子が行く】J-CASTトレンド記者「J子」とその同僚たちが、体を張って「やってみた、食べてみた、行ってみた」をリポートします。
~ここまでのあらすじ~
天塩から誘われて、Jミーは自宅で自家製の梅干しを作った。塩漬け、赤じそ漬け、土用干しと作業を重ね、約4か月かけて立派な梅干しが完成した。せっかくなら、「梅干し尽くしの食事をしたい」。そんな思いで、ひとりキッチンへ向かった。
簡単おいしい梅ご飯
出来上がった梅干しは、粒が大きく、そのまま食べるには少ししょっぱすぎる。何かおいしく食べる方法はないか。
あれこれ考えを巡らせながら、「梅干づくり教室」でお世話になった天塩の前原淑子さんに連絡した。すると、コメを炊くときに梅干しを1粒入れると、「色がほんのりついて、塩味、香りもよい」と教えてくれた。
なるほど。ぜひやってみよう。まずは、「梅ご飯」を作ると決めた。
今回はコメを2合、梅を2粒使った。いつも通りコメを洗い、水を目盛りより少し少なめに入れる。炊飯前に梅干しを2粒置いて、風味をつけようと「白だし」を大さじ2杯投入した。そして、「炊飯」のボタンを押すだけ。
あとは、炊飯器に任せた。1時間と少しが経過したところで、炊飯完了を知らせる音が鳴った。いざ、オープン!
おお~、良い感じ!ホカホカのご飯が炊けた。余談ですが、コメは炊きあがってから10分以内にほぐすと良いです。コメがつぶれないように、しゃもじで大きく四等分に切るのがコツ。詳しくはこちらをご覧ください。
コメと一緒に梅の実をほぐすと、梅の良い香りが広がってきた。コメはピンク色になった。早く食べたい。でも、お米を食べるなら、おかずも欲しい。
フライパンで焼く
梅干し作りの際に天塩からもらった冊子の中で、梅干しレシピが紹介されていた。おいしそうな「梅たれ」が目に留まる。豆腐に乗せたり、キュウリと和えたり、様々な使い道がありそうな万能ダレだ。よし、これも作ってみよっと。
材料はこちら。 ・梅干し2粒 ・酒大さじ1 ・みりん大さじ1 ・しょうゆ大さじ1 ・水小さじ1
まずは梅干しの種を取り除いて、包丁で叩いてペースト状にする。
次に、アルコールを飛ばすために酒とみりんを電子レンジで30秒ほど加熱。冷ましてから、梅、しょうゆ、水を加えて、混ぜ合わせたら出来上がり。うん、おいしそう。
冊子には、「焼き梅干し」というレシピもあった。焼き梅干しは、私も小さい頃に食べたことがある。久しぶりに作りたくなった。
調理方法は簡単。フライパンで、弱火でじっくり焼くだけ。天塩によると、梅干しは加熱すると、血液がサラサラになる効果が見込める成分「ムメフラール」が生成されるという。
炭酸水に梅を落として...
調子が出てきた。メイン料理も作りたい。さっき仕上げた「梅たれ」を少しアレンジして、さっぱり「豚しゃぶ」にしてみよう。
豚しゃぶ肉を鍋でゆでて、ザルにあげて水気を切る。先ほど作った「梅たれ」に、白だしを大さじ1、ごま油を少々加えた。ゆでた豚肉を皿に盛り付け、タレといりごまを振りかけ、完成だ。
ここまできたら、飲み物にも梅を使いたい――。妙な使命感に駆られる。
グラスに炭酸水を注ぎ、そこに梅一粒を落とした。さらに、梅酢を少々加えると、透明な炭酸水が一気にきれいな紫蘇(しそ)色に変わった。自家製の「梅ソーダ」にしてみた。きれいな色。これは、映える。
これは止まらない
梅料理がすべて揃った。合計8粒も使った。なんて贅沢なの...。それでは、いただきます!
まずはキュウリの「梅たれ」和え。
一口食べて即、悟った。
これは止まらなくなるやつ。
キュウリのしゃきっとした食感と、梅の酸味がマッチしていて、きっとおつまみに向いている。キュウリはタレと和えてから少し寝かせておくと、より味が染みて良さそうだ。
冷奴にも乗せてみた。キュウリよりも、梅の酸味がより感じられたような気がする。これは夏バテしたときに食べたい。タレが濃い目の味付けなので、乗せるのは少量でも十分だ。
「焼き梅干し」は、熱々のうちに一口。じゅわっと梅のうまみが広がる...。そのまま食べても良いが、湯やお茶に入れて「梅茶」にしてもなお楽しめそうだ。
メインの「豚しゃぶ」は、ごま油が良い仕事をしている。程よくパンチがあって、食欲が刺激される...。
続いて、「梅ご飯」。
白だしを入れたのは正解。ほんのり出汁の風味がついていて、梅の塩気と合わさって優しい味になっている。茶碗を近づけると梅の良い香りがして、鼻でも楽しめる一品だ。コメが冷えても、おいしく食べられそう。おにぎりにしても良いかも!
最後に「梅サイダー」を飲んでみた。
「しょっぱうまい」新感覚のドリンクになっている。甘味はないので、お好みでハチミツを入れて「はちみつ梅サイダー」にしてもおいしいかもしれない。涼しげな見た目で、夏場の塩分補給にも良さそう。
梅干しだらけ、大満足の食事になった。塩分をとりすぎたのか、この夜信じられないくらい喉が渇きました。