「やることがない」のがいい
2ゲームだけでも大変そうだ。そこに「ピクミンブルーム」をプラスするのは厳しいのではないか。マスクマンは「ピクミンブルームは、基本バックグラウンド状態にしておき、たまに立ち上げるだけでいいので、並行しやすいと思う」と話す。その理由は、「求められることが少ない点」にある。
例えば、ポケモンGOでは、ジムに現れる「ボスポケモン」と呼ばれる強力なポケモンに、他ユーザーと共に挑む「レイドバトル」、ドラクエウォークでは複数人のプレイヤーで協力し、特定の地点に現れる強力なモンスターを倒す「メガモンスター討伐」などのイベントが発生する。どちらも、参加するにはジムやメガモンスター出現地に赴く必要がある。
ピクミンブルームにも、街中にあるキノコを破壊する「チャレンジ」がある。ただ、プレイヤーがキノコまで足を運ぶ必要はない。アプリ上のマップでキノコが見えさえすれば、そこへピクミンを送ることで破壊できる。同アプリは、ピクミンを育てて連れ歩き、街中を花一面にするのが目的で、バックグラウンド状態にしていてもピクミンが勝手に物を拾ってきたり、花を植えたりしてくれる。基本は放置、たまに遊ぶくらいのペースでいいのだ。
「そのため普段、川の土手を歩いているとか、犬の散歩でルートが決まっているだとか、純粋に『散歩』が当たり前になっている人には始めやすいゲームだと思う」とマスクマン。ポケモンGO、ドラクエウォークをやっていたが、やめてしまった人でも楽しめるのではと話す。
実際ツイッターには、ピクミンブルームについて「手軽」、「敵が出ない優しい世界」と評価するつぶやきが見られる。スマホ画面とにらめっこしながら歩かなくてもよいため、「やることがなく、散歩アプリとしてかなり良い」との声も。ゲームでストレスを溜めては元も子もない。