飲み薬でも「格差」の懸念
新型コロナワクチンでは、先進国と途上国の間で「ワクチン格差」が起きた。今も問題になっている。ワクチンは一回2000円程度だが、飲み薬は一回約8万円と高い。さらに格差が広がるのではないかと心配する声も出ている。
ロイターはすでに10月19日、「メルクのコロナ飲み薬で格差再燃、低中所得国は確保困難も」という記事で懸念の声をまとめている。
コロナ飲み薬を巡っては韓国内でも議論が起きている。韓国情報を伝えるWoW!Koreaは9月11日、「飲み薬タイプの新型コロナ治療薬が1人あたり8万円超え...『高くても先購入すべき』vs『理解できない』」という記事で、韓国内の複雑な反応を報じている。
日経新聞によると、国内の製薬会社も飲み薬を開発している。塩野義製薬は9月末から最終段階の治験を始めた。感染初期の患者に投与して重症化を抑制するほか、発熱やせきなどの症状改善を狙う。安全性や有効性を検証した上で2021年中の承認申請を目指しており、22年3月までに国内で100万人分を生産する計画だ。