黄色かった梅が紅に染まる
ここからは、ひとりで梅干しの世話が始まる。塩漬けした梅干しに、重石を乗せて梅酢が出るのを待つ。
袋に入った梅干しは、塩や酸に強いガラスかホーロー製のボウルに入れ、500ミリリットルのペットボトル4本、2キロ分を重石の代わりに梅干しの上に乗せる。記者は、塩漬けした当日、銀のボウルに入れて保管していたが、変色する恐れがあるので翌日ホーロー製の器に移した。
暗くて涼しい場所に置く。最初の2~3日は、1日2~3回袋をゆすって全体をなじませるようにする。オンラインの教室は金曜日だったため、休日だった土日も常に梅の様子を気にしながら過ごした。
2~3日経つと、塩が溶けて本当に梅酢があがってきた!!ペットボトルを2本減らして、そのまま赤じそを漬ける日まで置いておく。次第に、自分が漬けている梅干しに愛着が芽生え始めてきた...丸い梅干し、なんだかかわいい...。
2021年7月上旬、赤じそ漬けにする。市販されている赤じそを使えば、作業は簡単。記者もスーパーマーケットで購入した。
塩漬けの梅の袋に、赤じそを全体に広げるように入れていく。それまで黄色かった梅が紅に染まり、「私、梅干しですよ」という雰囲気を醸し出してきた。
袋を閉じて、梅雨が明けるまで再び保存だ。梅干しは待つ時間が長い。