岸田首相「外遊」は「遊び」なの? 公務の海外出張に使われる言葉の裏側

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「外訪」への言い換えは

   インターネットでは、上述のように、外国訪問だから「外訪」と言い換えてはどうか、という提案もある。しかし、この言い換えは難しそうだ。なぜなら「外訪」という言葉は、すでに金融関係などで別の意味で使われているからだ。「私は銀行で働いています。主な仕事は外訪です」などという言い回しで使われている。

   三菱UFJ人事サービス株式会社のサイトを見ると、「外訪のお仕事」についての説明があった。「銀行の支社での就労で、お取引先を訪問し、現金・有価証券・その他書類の受渡し、ご用件の取次などが主なお仕事です」。

   首相の重要な公務が、銀行員の顧客訪問と同義になってはまずい。ただし、首相の外遊と、銀行員の外訪はやや似たところもある。

   先の「withnews」の記事によると、「(首相の)外遊には『お土産』がつきもの。訪問する国で会う首脳の趣味や好みにあわせて毎回『お土産』に知恵をしぼっています」とのこと。トランプ大統領に安倍晋三首相(いずれも当時)がゴルフセットをプレゼントした例などを挙げている。

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