銀座の上海ガニもガチ中華
そして、中国人に誘われるのは相変わらず上海料理、広東料理が主流だ。これらも中国人の中では紛れもないガチ中華。彼ら、彼女たちによると、「日本人は辛い物が苦手」というイメージがあり、さほど親しくない日本人がいる会食では火鍋を選びにくいという。
先日中国人会社員2人に案内された店は銀座にある高級店で、大きな上海ガニやアワビが出てきたが、店員さんもお客さんも皆中国人だった。彼らは「上海ガニは中国より日本で食べた方が安い。庶民的な中国料理は日本で食べると割高だけど、高級料理は中華でもイタリアンでも日本の方が値ごろなので、私は日本にいる間はコスパの面から高級中華を食べたい」と話した。
浦上早苗
経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員。福岡市出身。近著に「新型コロナ VS 中国14億人」(小学館新書)。「中国」は大きすぎて、何をどう切り取っても「一面しか書いてない」と言われますが、そもそも一人で全俯瞰できる代物ではないのは重々承知の上で、中国と接点のある人たちが「ああ、分かる」と共感できるような「一面」「一片」を集めるよう心がけています。
Twitter:https://twitter.com/sanadi37