無酸素運動はタイミング大事
逆に、腸活の観点から避けたほうが良い運動はあるのか。
長瀬さんによると、「これだけはやめて!」という特定のものはとくにない。しかし無酸素運動は、「寝る前」には行わないほうが良いという。短距離走やバーベルを使った筋力トレーニングなど、短時間に大きな力を発揮する運動がこれにあたる。
「激しい運動(無酸素運動)を行うと、交感神経が優位になります」
その状態では、入眠しづらくなる。前述した通り、腸は副交感神経が優位な時に活発に動き、「睡眠中が最もよく動きます」。そのため、スムーズに眠りにつくためにも無酸素運動をする場合は時間帯を選ぼう。
また長瀬さんは、腸活では「筋肉バキバキ」を目指すだけではNGだと話す。
「腸も筋肉の『しなやかさ』がないとうまく動きません。お腹の柔らかさはぜひ観察するようにしてみてください。硬くなっていると感じる場合は、マッサージやストレッチなどであたためるようにしましょう」