ボトルすらない世界になっていくかも
コンビニでラベルレスの飲料が増えてくれば、各メーカー、自社商品を「魅せる工夫」が試されるようになる。例えば、ペットボトル自体の形状を変えるなど、ボトルを進化させる。すでにコンビニで、ラベルレスで売られているサントリー食品インターナショナルの「伊右衛門」は、「ボトルに凹凸があり、通常のペットボトルとは異なる特徴があります」。
ほかにも、店頭で客の興味を引くために貼られている「アテンションシール」を大きくするなどして個性を出したり、飲料の色で商品をアピールしたりと、新しいラベルレスの商品が生まれるのではないか、と渡辺氏。
さらに、環境に配慮したものを考えなければ、消費者に支持されない時代になってきている、とも。環境のことを考えれば、本当はペットボトルすらないほうが良い。渡辺氏は、
「最終的には、コンビニに『ドリンクディスペンサー』が導入されて、消費者側がマイボトルを持参して、ボトルすらない世界になっていくかもしれません。そこが最終形なんじゃないでしょうか」
と話した。