みなさんは納豆の食べ方にこだわりはあるだろうか。混ぜる回数、タレを入れるタイミング――。記者は、栄養面を考えてみた。
テレビや雑誌などで納豆が登場すると、「青ネギ」がかかっている絵をよく見る。この組み合わせは、栄養面での相性が抜群だからだろうか。「納豆のことなら何でもわかる!」という全国納豆協同組合連合会に取材すると、驚きの答えが返ってきた。
青ネギは納豆の臭いをごまかすため
「青ネギと白髪ネギ、納豆との組み合わせはどちらが栄養面で優れていますか」
記者の問いかけに広報担当者は、「ネギの正確な栄養成分を把握したいということでしたら、文部科学省の食品成分データベースを参照してください」と話した後、こう続けた。
「ネギにはアリシンという香気成分があり、それが発酵の行き過ぎた納豆の臭いをごまかしてくれ、昔から薬味として使われてきました。ネギと納豆の食べ合わせはここから来ています。ネギ以外にも、からしやわさび、ニラも同様です」
メディアで納豆と青ネギの組み合わせが多いのは、「画として映えるからではないかと考えられます」とのこと。
では、栄養面で考えた場合の納豆のグッドパートナーはなんだろう。「納豆は各々の方がその食べ方を探し出しています。まさにロマンです。自由に楽しんでいただきたい」としつつも、
「納豆そのものの栄養価は高いですが、ビタミンCが足りてないところがあります。個人的なお勧めはトマトとオリーブオイルを入れた『納豆トマト』です」
初めて聞いた組み合わせだ。「トマトを角切りにし、混ぜた後にタレを入れた納豆にオリーブオイルと共に入れるとおいしいですよ」と教えてくれた。
豆より大きいトマト
実際に試してみた。
トマトをなるべく小さく切ってみたつもりだったが、やはり豆に比べると大きい...。一口、箸を運んでみると
「ん~...。何か物足りない...」
発酵食品にトマトとオリーブオイルといえばカプレーゼだが、たしか塩をかけていたような...。塩を一つまみかけると、ぐっとおいしくなった。