「地元の企業」を新たな観光の目的地に
愛知県で有名な観光スポットと言えば、多くの人が名古屋城を思い浮かべるのだろう。ただそういう場所だけでなく、「地元の企業そのものも観光の目的地になるのでは」と考えたのが、「#愛知Twitter会を巡る旅」企画の発端だったという。
当時、ちょうど愛知県観光協会が「着地型観光プログラム促進事業」を募集していた。着地型観光とは訪問先現地で集合、参加し、解散する観光形態を指す。「さらに、これまでにない新しい観光素材を見つけてほしいという条件だったので、ユニークな企画を考える必要があるぞと思いました」と担当者。
ただ、普段から親交のない企業にいきなり協力を求めるのは難しい。そこで「#(ハッシュタグ)愛知Twitter会」で参加企業を募り、結果「着地型観光プログラム促進事業」の支援を受けることができたという。同会は愛知県に活動拠点を置く、約90の企業や団体が参加しているツイッター上のグループだ。名鉄観光サービスも所属している。
「ツイッター運用は、それ自体で利益を上げるのが難しいです。ただ、日頃の地道な投稿や他社、フォロワーとの交流なしに、この企画は形にならなかったと思います」(名鉄観光サービス担当者)
第2弾は2021年11月8日まで申し込み受付中で、第3弾は翌12月を予定。新型コロナウイルスの感染拡大状況を見つつ、今後はバスツアーなどで各企業・団体を直接訪問し、工場見学や各種体験の実施も検討をしているという。