ロッテが毎年冬季限定で販売している洋酒チョコレート「ラミー」と「バッカス」。それぞれ違ったおいしさがある。だがツイッターでは、発売されるたびに「ラミー派」と「バッカス派」による「魅力の語り合い」が繰り広げられる。
これまで、この論争に決着がつくことはなかった。しかし、2021年10月12日に発売された「ラミー」と「バッカス」のパッケージに、勝敗が記されていたのだ。
「1965年~1993年までは」
「バッカス」は1964年、「ラミー」は翌65年に販売開始した。いずれもロッテのロングセラー商品で、洋酒の香りと味わいが楽しめる大人向けのチョコレートだ。
今年発売したそれぞれのパッケージに注目してみよう。ラミーには「洋酒チョコレート市場売上第1位」、バッカスには「洋酒チョコレート市場売上第2位」と、堂々と書かれている。
これはロッテの発表資料によれば、マーケテイング調査会社・インテージの「SRI+」(全国小売店パネル調査)洋酒チョコレート市場において、2017年4月~21年3月までの累計ブランド別販売金額の結果だ。
ツイッターには、2位とされた「バッカス派」が「それでも断固として」支持する熱い応援が続々と書き込まれている。では、これまでバッカスのほうが売れた年はなかったのか。ロッテコーポレートコミュニケーション部の似内裕一さんに取材すると、
「1965年~1993年までは、バッカスのほうが売れる年が多かったです」
と回答。ただ、その後変化が生じた。1994年にラミーがリニューアルし、それまで1枚入りだった仕様を2本入りに変更したのだ。これがきっかけで「バッカスよりも売れるようになりました」と明かした。