侮れない馬たちがこんなに!
カスヨ わたしは先ずはディヴァインラブよ。菊花賞で牝馬はあまり活躍してないんだけど、この馬は夏の上がり馬で2連勝中ね。夏までは2000m以下を使って結果が出てなかったんだけど、2000m以上を使われるようになって成績がよくなったのね。父は菊花賞を勝ったエピファネイアよ。鞍上は好調のユウイチちゃん(福永祐一騎手)が乗り続けている点も魅力ね。牝馬制覇となれば、なんと74年ぶりの大快挙となるわ。 次はアサマノイタズラね。前走のトライアル、セントライト記念では低評価を覆して見事に差し切り勝ちを飾ったわ。内に馬が殺到してごちゃつき、差し馬に展開が向いた側面もあるんだけど、重賞を勝ちあがったばかりという勢いは要注意ね。この馬もノーザンダンサーのクロス持ちよ。 最期にタイトルホルダーだわね。弥生賞で勝利、次の皐月賞では2着と実績十分ね。皐月賞で活躍した馬は菊花賞に強い、というのは昔から言われていることだわ。以前にルメール騎手が中山と京都は似ていると発言したことがあるんだけど、それを聞いたときは、見かけ上はまったく似てないのに何を言ってるのかわからなかったんだけど、コースに起伏があることを言ったのだと思うわ。だから両方ともスタミナが必要だということね。今回阪神になるんだけど、同じことがいえるかどうかと考えたんだけど、最初に言ったようにコーナーを回る器用さとロングスパートになるのでスタミナが必須、そしてゴール前の急坂は中山も阪神も同じだから京都以上に似ているわね。従って、中山2000メートルで2連対(2着内)しているタイトルホルダーは侮れないのよ。父はダービー馬ドゥラメンテ、母が長距離に実績のあったメーヴェ。メーヴェは2年前の菊花賞で牝馬ながら5着になったメロディーレーンの母でもあるわ。血統的裏付けもあるし、しかも内枠で先行できるから最後の4ハロン勝負になれば実績からして十分チャンスがあるはずよ。
ガジュマル爺 今回、穴馬はぎょうさんおるわい。まずはエアサージュじゃ。アメリカ生まれの外国産馬。4戦3勝。馬券圏内(3着以内)を外したのは2戦目のゆりかもめ賞(東京、1勝クラス2400メートル、5着)だけじゃ。堅実、かつ2連勝中の勢いがある馬じゃ。前走の札幌日刊スポーツ賞(札幌、2勝クラス2600メートル)は古馬と対戦し、見事スローペースに持ち込んで逃げ切ったんじゃ。長距離レースは先行勢の前残りが穴をあけるパターンが多いんじゃ。前走と同様にスローから平均よりやや遅いペースでレースが流れるじゃろうから、この馬の出番が期待できるというもんじゃ。父ポイントオブエントリーは、マンノウォーステークス(米GI)やソードダンサー招待ステークス(米GI)、ターフ・クラシック招待ステークス(米GI)などGI5勝で、中~長距離で活躍した馬じゃ。血統的な裏付けも十分じゃな。 次にディープモンスターじゃ。この馬も皐月賞(7着)、ダービー(16着)と3冠レースは皆勤賞じゃ。「長距離レースは騎手で買え!」の格言どおり、新馬戦から菊花賞5勝の名手、武豊騎手が手綱をとっておる(皐月賞は戸崎圭太騎手)のが大きなアドバンテージじゃ。この馬自身も、すべて2000メートル以上の距離で使われており、今回の菊花賞と同じ舞台の阪神競馬場では2200メートルのすみれステークス(リステッド)を豪快に差し切って勝っておる。武騎手のエスコートならば、十分に力は発揮できるはずじゃ。 もう1頭はヴァイスメテオールじゃな。前走のラジオNIKKEI賞(GIII、福島1800メートル)に勝って以来、3か月の休み明けのローテーションじゃ。このレースを叩いて勝った菊花賞馬にはフィエールマン(2018年)がおる。使われてきた距離が1800~2000メートルにとどまる点が気になるものの、掲示板(5着以内)を外さない堅実さは買えるというもんじゃ。重賞ウイナーの力が発揮できれば、このメンバーなら上位争いに食い込めそうじゃ。 そして最後がモンテディオじゃ。前走の神戸新聞杯(GII、中京2200メートル)ではステラヴェローチェ、レッドジェネシスに次いで3着じゃ。4月のアザレア賞(1勝クラス、阪神、2400メートル)、2走前のルスツ特別(1勝クラス、札幌、2600メートル)に勝つなど、長距離はお手のもんじゃ。エアサージュ同様に、先行しての粘り腰はしぶといもんがあるんじゃ。人気薄の気軽さで一発を狙えるはずじゃ。
カス丸 ほんとにドングリ揃いだじぇい。迷うけど、ここは内枠で先行できて粘りこめる脚をもつタイトルホルダーが本命◎きゃすう。