傘のレンタルや氷点下サイダーを楽しめる自販機
発表会内の須野原氏の話によると、自販機は姿や形が長年変わらないが、「まだまだ可能性があるのではないか」との思いから、社内の開発メンバーが今回のアイデアを考えたとのことだった。
近年、他各社も自販機に新たな機能や価値を付加したサービスを提供開始している。
例えばダイドードリンコは飲料自販機から傘を借りられる「レンタルアンブレラ」を2015年10月から提供している。最大7本の傘を収容しているレンタルアンブレラBOXを自販機側面に設置。急な雨といった時に、自由に傘を借り、後日返却するというサービスだ。利用は無料で、自販機を通じて「飲料提供以外の価値を地域社会の皆様にお届けしたい」という思いがこめられている。
そのほか、ダイドーは顔認証で自販機から飲料を購入できる顔認証決済サービス「KAO-NE」を21年4月26日から本格スタート中だ。スマートフォンなどで事前に顔画像・クレジットカード情報・パスコードを登録。自販機での購入時に顔認証し、自販機にパスコードを打ち込むことで、「手ぶら」で飲料を買える。オフィスや工場、病院での利用を想定している。
またアサヒ飲料は、氷点下で「三ツ矢サイダー」を楽しめる「氷点下自販機」を18年4月から全国で展開中。マイナス5度という冷たさで炭酸を堪能できる。また開栓後は条件によって「フリージング現象」が発生し、徐々にシャーベット状に凍るサイダーを楽しめる。