米アップルが新型のMacBook Proを、日本時間2021年10月19日のイベントで発表した。
MacBookといえば、スターバックスの店内で触っている人をよく見かけると、しばしばインターネット掲示板に書き込まれる。いつも、「あれ、何をしているの」が注目されるのだ。実態を調べた。
18人中MacBookが5人
まずは実際に使っている人がいるのか、確かめてみる必要がある。東京都内のスタバ3店舗を回った。
1店目はショッピングモールにあり、やや広めの店内だった。コンセント席があり、中にいる約半数、11人程度がパソコン(PC)やタブレット端末を使用していた。しかし、MacBookは学生風の1人だけで、マイクロソフトの「Surface」などの軽量モバイルPCを使う人が大多数。iPadとBluetoothキーボードを広げている、就活生風の女性は忙しくキーボードを叩いていた。
2店目も商業施設内の店舗だが、10~15席程度と狭い。MacBookを立ち上げている女性が1人、オンラインで何か受講しているように見えた。
3店目は、テラス席と2階が存在する、駅直結の商業施設内店舗だ。PCかタブレットを利用していた18人程のうち、MacBook利用者は5人、iPadが3人と比較的多い。サラリーマン風の男性や、タッチペンを駆使している人、動画・画像編集をしている女性、YouTubeとLINEを同時利用している若者と様々であった。
家や図書館ではダメ
MacBookユーザーの2人に、話を聞いた。
20代の女性は、学生時代にスターバックスでMacBookを使うことがあったと話す。「(画像編集ソフト)フォトショップでの編集作業、(デザインソフト)イラストレーターでの資料作成を行なっていました」とのこと。でも、なぜスタバなのか。
「ファストフード店などは、油の匂いでお腹が空いて集中できなくなってしまう。また、スタバは店舗によるけど、座席間隔が広めに感じるし清潔感がある」
図書館ではダメなのか。すると、「むしろ目的がある時じゃないと、図書館は使わないです。飲食スペースが限られているのと、(自宅からの)アクセスが悪いため、普段使いには向いていません」とデメリットを挙げた。
20代の男性は、学生時代はMacBookを、社会人になってからはiPadを普段から持ち歩いている。
「友人との待ち合わせまでの時間潰しや、勉強に集中したい時には、とにかくスタバに行きます、高校生の時からずっと利用しています」
と、スタバに通うことが習慣になっている様子。そこでPCやタブレットを使うわけだ。一方、家は「くつろぐ空間」で、勉強しようと気分を切り替えるが難しいそうだ。図書館は「好きですが」と前置きをしつつも、「静かすぎて、緊張してしまいます」と明かした。