「フォートナイト」戦わなくても楽しめる 居心地の良い「メタバース」

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「ゲームはやらないけどライブが見られるなら」

   2020年、コンサートや映画を見て楽しめる「パーティーロイヤル」(フォートナイト内で選べるモードの一つ)が追加、米津玄師やアリアナ・グランデのライブが開催されました。21年には、星野源をはじめとしたアーティストのライブが楽しめるミュージックショーシリーズ「サウンドウェーブ」が始まりました。これによりフォートナイトは、1つの場所に100人のユーザーが集まって、同じライブ映像を見ながら踊って飛んではしゃげる空間となっています。

   2018年11月に2億、20年6月には3億5000万人だったフォートナイトのユーザー数は、21年6月に5億を超えました。ユーザーの年齢層は公開されていませんが、「ゲームはやらないけどライブが見られるなら」という思いから、子どもだけではなく青年層、中年層のユーザーも増えてきていると考えられます。「あつまれ どうぶつの森」でボイスチャット&CGキャラクター(アバター)を活用したコミュニケーションの楽しさを知った人たちも、入ってきているでしょう。

   もしコロナ禍が収束しても、全世界の人がオンラインコミュニケーションの利便性の高さを知った以上、メタバース(仮想空間)におけるコミュニケーションはもっと加速していきます。直接対面しての会話、手紙、電話、メール、チャットの次にくる新しい交流様式を体験しておきたいのならば、フォートナイトでメタバースの今を学ぶべきです。

   武者良太
1989年よりライターとして活動をはじめたフリーライター。2021年で執筆・編集歴32年。ライターとしての現在の主軸はオーディオ、デジカメ等ガジェットレビューで、ブロックチェーン、AIなど先端技術のコラムや取材記事も担当。元KOTAKU Japan編集長。
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