秋の味覚「ナシ」がどんどん巨大化 1個500~600グラムの大玉増える

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品種改良で大玉

   ナシは中国原産とされるが、弥生時代には日本列島に出現しているそうだ。古くから日本人に親しまれてきた。明治以降、品種改良に拍車がかかり、「長十郎」や「二十世紀」などが生まれた。大きさは、品種改良とも関係しているようだ。

   果物情報サイト「果物ナビ」によると、代表的な品種は「幸水」。1959年に登場した赤ナシで、現在では日本ナシの約40%を占める。重さは250~300グラム。

   ところが72年に命名登録された「豊水」は350~400グラム。90年の「南水」も同サイズで、中には500グラムを超えるものも。2001年の「あきづき」、05年の「彩玉」は500グラム前後。17年デビューの「加賀しずく」に至っては600グラムにもなるという。

   1888年に発見された「二十世紀」は300グラム前後、93年の「長十郎」は250~300グラムというから、近年、ナシが大型化していることが推測できる。大きなナシほど、売り場の良い位置を占めているからインパクトが強い。

   鳥取県倉吉市の鳥取二十世紀梨記念館・なしっこ館では、ナシの大きさを競う「全国巨大ナシコンテスト」を毎年開催している。優勝するナシの中には、一個3キロを超えるものもあるそうだ。

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