全て国が負担
これまでも「抗体カクテル療法」については、「きわめて高価」「一回10万円以上」などといわれていた。このため、「軽症患者全てに使うことはありえない」という指摘が医療関係者から出ていたが、今回の菅前首相による価格公表は、そうした懸念を裏打ちすることになった。
新薬や新ワクチンの開発には多額のコストがかかる。したがって、価格自体は不当に高いものではないと見られている。
ワクチンについては、このほか接種1回ごとの医師らに原則2070円の対価が支払われている。ワクチン代も接種費用も、「抗体カクテル療法」もすべて国の負担。国は今後、国産ワクチンや治療薬の開発支援を強化するとしており、コロナ禍は国家財政にとって重い支出となっている。