菅前首相が明かす
治療法では「抗体カクテル療法」が注目されている。中外製薬の点滴薬「ロナプリーブ」を重症化リスクのある軽症・中等症患者に1回投与する。その価格をオープンにしたのは菅義偉・前首相だ。毎日新聞によると、2021年10月12日、菅前首相はインターネット番組で「ロナブリーナ」の価格などについて語った。
「実は1回31万円なんですよ。非常に高価だがよく効く」と述べるとともに、当初は20万回分の調達を予定していたが「買えるだけ買え」と指示。計50万回分に増やしたという。発言に基づけば、ロナプリーブの調達費は単純計算で1550億円となると同紙。
厚生労働省によると、中外製薬との契約では、購入価格や数量は明らかにしない秘密保持の条項が含まれている。厚労省幹部は同紙に、菅氏の発言について、「秘密保持の対象で、価格、量ともにノーコメント」と語っている。