iPhone全て品薄になるかも
スマホ・ケータイジャーナリストの石川温氏に取材すると、例年でも新型iPhoneは発売から少し時間が経つと品薄になり、入手しづらくなる傾向があると指摘。この時期は注文から届くまで、2〜3週間程度かかることはあるようだ。ただ、
「今年はちょっと(納期の遅れが)ひどい感じがします」
本来はアップルも、より多くの数を製造したかったものの、世界的な半導体の不足が生産台数に影響しているのではないかと石川氏はみる。
また、新型コロナウイルスの影響により、東南アジアの工場の稼働率が低下していると報じられている。この地域には、アップル製品に使われる半導体以外の部品の生産工場があるようだ。各種部品の不足も、iPhoneの製造に影響している可能性がある。
現在は主にPro・Pro Maxが品薄となっているが、Proを購入しようとしていた人が妥協して通常版iPhone 13を購入するようになれば、こちらも品薄が十分予想されると石川氏は話す。
今後も半導体不足によりiPhone 13が入手困難となり、ユーザーの注文に対する納期が遅れていく可能性がある。さらに「13」が買えなくなることで今度は前世代機の「iPhone 12」を買い求める人が出現し、iPhoneシリーズ全体が品薄になることも「予想できると思います」。
過去にもアップルは不人気機種の生産を減らしたことがあるため、減産自体は珍しくはない。一方、iPhone 13は需要があるのに十分に製造できない状況にあり、報道された生産台数減が事実なら「異例なこと」と評した。