電動アシスト自転車が帰宅困難者助ける 地震で電車ストップ、シェアサイクル活躍

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事故は10年で2.2倍に

   7日の首都圏地震では、多数の「帰宅困難者」が電動アシスト自転車のシェアサイクルを利用したことが報じられている。TBSは都心のシェアサイクルの駐輪場が空っぽになったことを伝えていた。神奈川新聞は、都心のオフィスから1時間半かけてシェアサイクルで帰宅した会社員の体験談を紹介している。

   ドコモ・バイクシェアは、19年の段階で、約8300台の電動アシスト自転車を都内に配備している。他社も含めると都内では2万台前後の電動アシストタイプのシェアサイクルが稼働しているようだ。

   活況が続く電動アシスト自転車だが、危険と背中合わせという一面もある。物体は重さとスピードが増すほど衝突した時の衝撃が強烈になる。二人乗りタイプだと、本体の重さだけで30キロぐらいになるものもあるから、被害が大きくなる。

   9月22日のニュースサイト「イザ」によると、この10年で電動アシスト自転車の事故は2.2倍に増えた。20年11月には神奈川県鎌倉市で、女性の運転する電動アシスト自転車が歩行者にぶつかり、約7か月の重傷を負わす事故が起きた。女性は重過失傷害罪に問われ、横浜地裁で今年7月、有罪判決を言い渡されたという。

   重大事故の場合、多額の損害賠償などを請求される可能性もある。便利だが、一般の自転車以上にリスクがある乗り物だということを自覚した上で運転する必要がありそうだ。

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