『復活の日』も話題に
タイタニック号には2224人が乗っていた。うち、1513人が亡くなった。日本人唯一の乗船者で生存したのは細野正文さん。当時、鉄道院副参事。音楽家・細野晴臣の祖父だ。タイタニック号の事故は日本とも無縁ではない。
「日本沈没」の原作は天変地異を想定している。広い意味での地球の変化。ちょうど地球温暖化問題に取り組んできた真鍋淑郎博士がノーベル賞を受賞し、タイムリーなテレビドラマ化となっている。
原作者の小松左京は1964年、前回の東京オリンピックの年に、なぞのウイルスが出現し、人類が絶滅の危機に瀕するという『復活の日』を書いている。映画化もされた。ワクチンづくりが間に合わず、青ざめる医療陣の動揺ぶりなども克明だ。新型コロナウイルスを予言していた作品と話題になった。