「タイタニック」「日本沈没」 2つのワードが意味する国の近未来

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環境破壊が日本を襲う

   もう一つは、「日本沈没」。こちらは10月10日から始まったTBSの日曜劇場のドラマだ。正式タイトルは「日本沈没-希望のひと-」。

   原作は1973年に発表された小松左京のSF小説。すでに映画(1973年と2006年)、テレビドラマ(1974年)、ラジオドラマ(1973年と1980年)などでよく知られている。今回はTBSが改めてドラマ化した。時代を2023年に移し替え、地球環境問題がテーマになっている。

   仲村トオル、國村隼、杉本哲太、小栗旬、松山ケンイチさんら豪華な出演陣。中でも、政府側の海洋環境改革方針に対し、独自の理論で徹底的に異論を唱える頑固な博士の役を演じる香川照之さんは、以下のように語る。

「ドラマの原作は何十年も前のものですが、環境破壊問題はいま別の形でこの地球を襲っています。その意味でも我々には、未来まで持続可能な環境への取り組みが不断に求められている。日本が沈没するという、かつては荒唐無稽と思われたテーマを通して、地球が現在抱えている多くの課題を、改めてこのドラマで訴えていきたい」
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