揺れ始めたらすぐ「全ての階」のボタン押す
もしエレベーターが昇降中に地震が発生したら――。日本エレベーター協会の公式サイトには、地震発生時の安全対応についての記述がある。
利用時に揺れを感じたら、まず自分ですべての行先階ボタンを押し、最初に停止した階で降りるようにする。揺れを感じると、最寄り階で自動的に停止する安全装置がついたエレベーターもあるが、まずは自力でできることをしよう。
無理に脱出しようとすると、非常に危険だ。扉が開かず、閉じ込められた場合は「エレベーターは必ず外部と連絡がとれるような装置がついていますので、状況を正確に通報し、救助をお待ちください」とある。
ソフトバンクが運営するウェブマガジン「ソフトバンクニュース」にも、エレベーター乗車中に地震が発生した場合の対処法が公開されている。同じように「揺れを感じたらすぐに、すべての階のボタンを押す」と書かれている。
もし出られなくなったら、インターホン・非常ボタンを押して、管理センターへ通報。通じなければ、携帯電話で管理センター、または消防・警察へ通報を試みる。扉の外に人の気配がしたら、カバンで扉を叩くなど、音を出して存在を知らせると良いとある。
なお、マンションの高層階に住んでいるなら、エレベーターが長期間にわたって停止したときに備え、1週間程度の水と食料備蓄をあらかじめ用意しておくことを勧めている。