コロナ「第6波」とインフルエンザ流行の不安 両方のワクチン接種どう考えれば

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   これからインフルエンザの流行時期を迎える。新型コロナウイルスの感染対策で、マスク着用や手洗い、消毒が徹底された効果か、昨シーズンは患者数が激減していた。

   ところが2021年シーズンは、インフルエンザ大流行の懸念を専門家が指摘した。一方で、新型コロナのワクチン接種も完全には終わっていない。インフルの流行ピークとコロナ「第6波」が重なったら、一大事だ。

  • インフルエンザの流行に注意
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1~3月頃にインフル患者増

   国立感染症研究所の最新のまとめを見ると、2021年9月20~26日の週で、インフルエンザの報告数は全国で3例と、ほとんどない。同研究所によれば、インフルエンザの流行の程度とピークの時期はその年によって異なる。ただ、日本では例年11月下旬から12月上旬頃に始まり、翌年1~3月頃に患者数が増加するパターンを示している。

   日本感染症学会は、公式サイト上で今シーズンの流行について予測と見解を発表している。前シーズン、インフルエンザ罹患者が極めて少数であったため、社会全体の集団免疫が形成されていない。この状況で、今後国境を越えた人の移動が再開され、海外からウイルスが持ち込まれれば大きな流行を起こす可能性があると指摘。これらを踏まえて、インフルエンザワクチンの積極的な接種を推奨する、としている。

   現在、新型コロナのワクチン接種が進められている。政府によれば2021年10月7日時点で、2回完了の接種率は62.7%に達した。しかし裏返せば、4割近くはまだ完了していない。国は11月のできるだけ早い時期に、希望する人すべての2回目接種完了を掲げる。

   その中で、インフルエンザのワクチン接種も10月から開始された。まだコロナワクチンが接種できていない人は、今後接種の時期が重なる可能性が出てくる。

   日本感染症学会は、コロナワクチンをまだ接種していない人には「まずそちらを優先せざるを得ないかと思われます」としている。

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